本日のブログテーマは「適切な身体の使い方」です。前回実施したアンケートの結果をもとに、本日の書く内容を決めました。このテーマでは日常の中にある様々な動作を対象に、どの様に行うべきか私なりの考えを書く予定です。歩行やジャンプ、何かを握るやドアを開けるなど、身近な動作を取り上げる予定です。
さて、昨年書いた「良い動きとは何か?」シリーズの中で私は、身体の使い方のコツをいくつか紹介しました。それは以下の通りです。
- リラックスする
- 身体全体を使う
- 丁寧に動く
- 腹部深層を意識する
- 地面をしっかり踏む
上記のコツは、様々な姿勢や動作を適切に行う上で役立ちます。とはいえ何をもって適切と言えるのか、それがまだ不明確です。本日のブログでは、「適切な身体の使い方」とは何かをまず明確にしたいと思います。
- 身体を痛めるリスクが小さい
- 外力をうまく使う事ができる
上記の2つを満たす事が、「適切な身体の使い方」と言えるために必要な条件である、と私は考えます。
- 身体を痛めるリスクが小さい
最も必要な条件です。具体的には、不適切なメカニカルストレスが小さいという事です。メカニカルストレスとは、押すや引くなど、物理的な力が身体に加わる事で生じるストレスの事です。姿勢や動作の中でメカニカルストレスをゼロにする事は不可能です。しかし、その程度があまりにも大きくなると、身体を痛めるリスクも同時に大きくなります。
- 外力をうまく使う事ができる
外力をうまく使うことは、動きのエネルギー効率を高める上で大切です。それを続ければ、動きの滑らかさを高める事も可能にします。つまり、外力をうまく使った姿勢や動作は、身体の動きを良くする事を可能にします。動きを良くする事が可能な身体の使い方は、適切と言っていいでしょう。
このブログにて「適切な身体の使い方」と言えるのは、身体を痛めるリスクが小さく、外力をうまく使った姿勢や動作の事です。別の言い方をすると、不適切なメカニカルストレスが小さく、身体の動きを良くする事が可能な姿勢や動作の事です。
さて、次回のブログから具体的な動作を取り上げます。まず始めに「握る動作」について書こうと思います。そこで読者の皆さんに1つ質問があります。下記のボール、皆さんはどうやって握りますか?

播州太郎「そんなもん、手を使うに決まっとるやんけ・・」
わたりたかし「つまり、手のどこを使って握るのかという質問です」
播州太郎「けったいな質問するなー」
それでは、また次回。
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